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世界にたった3000羽 珍種・ソデグロヅル 鯖江の水田に降り立つ

2024年2月28日 17:54
世界にたった3000羽 珍種・ソデグロヅル 鯖江の水田に降り立つ
翼の先が黒いことからその名がついたソデグロヅル=28日午後2時、鯖江市落井

シベリアなどに生息し中国で越冬する鳥、ソデグロヅル。世界に3000羽ほどしかいないとされる珍しいツルですが、鯖江市落井の水田に飛来し、北の大地に飛び立つ前の姿を多くの人が見守っています。(2月28日)


住民によりますと、去年12月に鯖江市に飛来し、水田でエサをついばみながら羽を休めています。28日も、近づいたシラサギを羽を広げて威嚇する貴重な姿も見られ、愛好家や住民があたたかく見守っていました。

福井市自然史博物館によりますと、顔の周りには羽毛がなく赤みがかったクチバシと羽根の先が黒いのが特徴で薄く水を張った田んぼなどを好むということです。

ソデグロヅルは、ツルの仲間の中で最も絶滅の危機に瀕しています。ソデグロヅルが日本に飛来するのは稀で、県内では初確認です。過去に鹿児島や新潟に迷い込んだ例があり、今回も迷ったものと見られています。

住民は「信じられない。ここが選ばれたというのがうれしい。おいしいご飯を腹いっぱい食べて元気に帰ってほしい」と話していました。

来月中旬にはシベリアに向けて飛び立つということです。

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