スマホ使えない高齢者に情報を…福井市殿下地区でスピーカーシステム試験導入 緊急時は安否確認機能も
福井市の殿下地区で去年12月から様々な情報を音声で伝えるスピーカーが高齢者の住宅に設置されていて、29日も設置作業が進められていました。スマートフォンが使えない人でも最新の行政情報を知ることができ、緊急時の安否確認機能も備えています。(1月29日)
設置が進められているのは最新のスピーカーシステム「マゴスピーカー」。29日は70代の夫婦が住む家に市の職員らがスピーカーを設置しました。
携帯電話回線を使い、普段は地域の行事情報などが、緊急時には避難に関する情報などが音声で伝えられます。
動作試験では大音量で「福井県嶺北地方で地震が発生しました住民の方は安全な場所まで避難してください」とのメッセージが流れました。
また、安否確認の機能も備わっていて、助けが必要な場合は位置情報が自動で送信され、メッセージを録音することもできます。
人口のおよそ6割が高齢者という福井市の殿下地区。これまで情報を伝えてきた有線放送の設備が古くなり、スマートフォンなどを使いこなせない高齢者にどのように情報を伝えるかが課題となっていました。
住民は「今の有線放送よりよっぽどいい。携帯ももうほとんどわからないから使わないので、とっても簡単で安心しました」
市や自治会では去年12月から試験的に導入を始めていて、高齢者の住宅などに設置し、本格導入に向け検証を進めます。