×

"寒ざらし"で上質なくず粉に 若狭町の特産品「熊川葛」 児童が作業体験、根を踏んで搾り出す

2025年1月23日 18:44
"寒ざらし"で上質なくず粉に 若狭町の特産品「熊川葛」 児童が作業体験、根を踏んで搾り出す
一生懸命に踏む子どもたち=23日午前9時半、若狭町熊川

日本三大葛(くず)のひとつ「熊川葛」の産地として知られる若狭町で23日、地元の児童が砕いたクズの根を足で踏んででんぷんを搾り出す"寒ざらし"の作業を体験し、特産品への理解を深めました。

寒ざらしを体験したのは、今年春に統合予定の若狭町の熊川小学校と瓜生小学校の1年生です。

児童たちは熊川葛振興会のメンバーからアドバイスを受けながら、細かく砕いたクズの根を竹の上で何度も踏んで、くず粉のもとになるでんぷんを含んだ汁を搾り出していました。搾り出したでんぷんは真冬の水に何度もさらし、不純物を取り除くことで真っ白なくず粉に仕上げます。

児童たちは2か月かけて仕上げたくず粉も手に取り、その感触や味を確かめていました。

■児童
「踏んで洗ったりして、また戻して。繰り返しとかが面白かった」
■児童
「おいしいから、きっと頑張ってるんだなと思う」

寒ざらしの作業で作れるくず粉の量は、クズの根100キロに対してわずか4キロから5キロしかなく、児童たちは体験を通して先人の知恵と苦労を学び、地域の特産品への理解を深めていました。

最終更新日:2025年1月23日 18:44
    福井放送のニュース
    24時間ライブ配信中
    日テレNEWS24 24時間ライブ配信中
    logo

    24時間ライブ配信中