「元の施設と同じように…」介護が必要な被災者が県内に2次避難 福井市の福祉施設が初受け入れ
金沢市の1.5次避難所に身を寄せていた介護が必要な被災者について、県は29日初めて、福井市内の介護施設で2次避難を受け入れました。県内では29日現在、100の介護施設などで400人を受け入れる体制が整っていて、県は引き続き石川県との調整を進めることにしています。
介護老人保健施設「福井ケアセンター」(福井市)では、県内で初めて、金沢市の1.5次避難所に身を寄せていた、80代から90代の介護が必要な被災者3人を受け入れました。
スタッフは「こんにちは、初めまして。遠いところをお疲れやね」と被災者の体調を気遣っていました。
3人はいずれも入所先の珠洲市内の介護施設が被災したため、1.5次避難所に避難していました。避難生活の長期化に伴う感染症などへの懸念から、石川県を通じて福井県に受け入れの依頼があり県内への避難につながりました。
同施設の大瀧憲夫施設長は、「震災から4週間経ったしおびえたような雰囲気もなく、同じようなケアが受けられるという安心の顔が見られた。もとの施設に準じたケアをなるべくしたい」と話していました。