事件当初から息子の無実を信じ、前川彰司さんとともに闘い続けてきた父親の禮三さんは「今は静かに判決を待ちたい」とコメントを寄せました。

■一審無罪判決後の記者会見 前川さん父禮三さん（57）
「やはり嬉しい その一言 数えても3年半だから、とても長く感じた毎日」

一審の無罪判決の際、前川さんと喜びの声を上げた父親の禮三さん。

2011年に1回目の再審が決まった時には、入院中だった前川さんの代わりに支援者に感謝を伝え、2年後に再審決定が取り消された際には、落ち込む前川さんの手をつなぎずっと支え続けてきました。

禮三さんは現在92歳。今では高齢者施設での生活を余儀なくされています。

待ち望んでいた再審の場に足を運ぶことは出来ず、報道陣にコメントを寄せました。

■父禮三さんのコメント
「あまり多くは語りたくない まだ裁判が全て終わったわけではないが、ひとまずよかった 余計なことは考えずに、今はしずかに判決を待ちたいと思います」

6日の公判で弁護側は、父親が高齢となっていることに触れ、一日も早く無罪を確定させなければならないと訴えました。