「負のスパイラルに…」“蓄積脱水”に注意を…食事と水分摂取が大切 福島
7月22日の週は県内でも再び、猛烈な暑さが予想されています。そうしたなかで気をつけたいのが、脱水状態が蓄積される「蓄積脱水」です。その対策のポイントを取材しました。
梅雨前線が北上し、各地の梅雨明けも近いとされるなか、ちょっと心配な情報が入ってきました。それは、梅雨明け直後に猛烈な暑さが襲うというのです。気象庁によりますと、東北地方は来週22日ごろから気温が急上昇。福島市では連日、日中の最高気温が35度と予想されています。それに伴って、危険度が高まるのが、熱中症です。水分補給は、その対策の一つですが…連日、危険な暑さが続くなかでは思わぬ「落とし穴」があると、医師は指摘します。
■ひがしはまクリニック 待井 宏文 院長
「『蓄積脱水』という言葉があるが、1日よりも2日目、2日目より3日目とどんどん(水分が)取れない日が続くと脱水が蓄積される状態となる」
摂取する水分よりも汗で出ていく水分が上回り脱水状態が翌日以降も蓄積されていく「蓄積脱水」。危険な暑さが続くと、脱水状態が蓄積されやすく熱中症などを引き起こすリスクが高まるといいます。水分補給をこまめにすることで予防はできますが、ちょっとした行為で蓄積脱水は進行します。それが…
■ひがしはまクリニック 待井 宏文 院長
「食事が取れないとなると、食事からの水分量が減ってしまって、負のスパイラルに陥ってしまう」
夏のこの時期は1日3リットルの水分補給が必要ですが、そのうち半分は食事から摂取していて、しっかりと食事をとることも熱中症対策には重要です。
■ひがしはまクリニック 待井 宏文 院長
「そういった状態(熱中症)にならないためにも普段から食事をとって、体重かける30ccプラスアルファの水分摂取を心がけてもらいたい」
待井院長によりますと夏場の水分補給は体重かける30ミリリットルに500ミリリットルを足した量を目安に摂取すると良いということです。