再開のメド立たず 燃料デブリ取り出し中断 カメラが映らなくなるトラブル 福島第一原発
福島第一原発で行われている燃料デブリの取り出し作業で機器に付けたカメラの映像が映らなくなるトラブルがあり、作業が中断していることがわかりました。
東京電力は、9月10日、福島第一原発2号機で燃料デブリの試験的な取り出しに着手しました。
これまで格納容器の中に釣りざおのような機械を押し込む作業が進められ、17日にも先端に付けた爪で数グラムの燃料デブリをつかんで採取する計画でした。
ただ、東京電力によりますと、17日午前6時ごろ、機械に付けた4つのカメラのうち、2つのカメラで映像が適切に映らなくなる状態が続いていて、作業は中断しているということです。
■東京電力の担当者
「先端治具にずっとついていく、このカメラが一番の肝になる。デブリの把持(つかむこと)は難しいかと考えている。今のところ(原因は)調査中となる。分かり次第お知らせしたい」
東京電力は18日も装置についたカメラの動作確認を続け、原因の特定を急ぐとしていますが、取り出し作業の再開のメドは立っていません。