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“大阪産ワクチン”の開発を断念 今後は変異株に対応する新たなワクチン開発へ

2022年9月8日 19:43
“大阪産ワクチン”の開発を断念 今後は変異株に対応する新たなワクチン開発へ

新型コロナウイルスに対応する“大阪産ワクチン”の開発に乗り出すと発表し期待を集めたベンチャー企業が、従来株に対するワクチンの開発を中止すると発表しました。

大阪府茨木市のベンチャー企業「アンジェス」は、2020年3月から大阪大学などと共に新型コロナウイルスの従来株に対応するワクチンの開発に乗り出し、大阪産ワクチンとして期待を集めていました。

その後、国内メーカーで初めて臨床試験を開始しましたが、これまでのデータでは、ウイルスの働きを抑える十分な効果が確認できず、従来株に対するワクチンの開発は断念したということです。

アンジェスは、国からすでに75億円の補助金を受けていて、開発の中止が決算に与える影響は現時点では見通すことが難しいとし、「期待に応えることができず、申し訳ない」とコメントしています。

今後は、BA.5などの変異株に対応する新たなワクチンの開発に取り組むということです。