福岡市の50代の女性が、SNSで知り合った外国人男性を名乗る相手に、「2人の生活のために投資で利益を上げよう」などとウソの投資話を持ちかけられ、およそ2000万円をだまし取られました。

警察によりますと、ことし4月、福岡市南区に住む52歳の女性は、旅行の趣味を共有するSNSグループを通じて、ヨーロッパ系の外国人男性を名乗るアカウントとやりとりをするようになりました。

女性は相手から、「一緒に暮らそう」「二人の生活のために投資で利益を上げよう」などと持ちかけられ、暗号資産を運用するサイトの関係者を名乗る別の人物を紹介されました。

女性は、その人物からサイトの登録と、現金の振り込みを指示され、指定された口座に10万円を振り込みました。

サイト上では、すぐに利益が出て、11万円を引き出せたということです。

その後も、現金を振り込むとサイト上では2割ずつ利益が出たため、女性は1か月間で6回にわたり合わせておよそ2000万円を振り込みました。

その後、現金を引き出そうとしたところ、「口座が犯罪に利用されている。出金するには580万円が必要」などと言われため、女性は詐欺に気づいたということです。

また、筑紫野市では52歳の男性が、今年5月から8月にかけて、アジア系の外国人女性名義のアカウントとやりとりをし、およそ645万円をだましとられました。

警察は、SNS上でのお金の話は詐欺の疑いがあるとして面識のない人にお金を振り込まないよう注意を呼びかけています。