【能登半島地震】被災地から戻った医師に聞く 日常を取り戻す難しさ 私たちができることは 福岡
被災地から戻った医師に聞く
能登半島地震で、日本赤十字社福岡県支部は1月31日、新たな救護チームを現地に派遣しました。被災地で活動した医師に、私たちが災害への備えとして教訓とすべきことを聞きました。
■安井隆晴医師
「福岡県第6班、石川県に向けて出発します。」
1月31日、能登半島地震の被災地支援のために福岡を出発したのは、医師や看護師ら8人からなる救護チームです。福岡市の日本赤十字社福岡県支部が派遣するもので、今回の派遣が6班目です。
第1班は発災の4日後から活動を始め、その後、メンバーを交代しながら現地での支援を継続してきました。
第3班で班長を務めたのが、福岡赤十字病院で外科を担当する松田圭央医師です。
■松田圭央医師
「自分の財産もすべて失うような状況で、帰る場所がないという不安はすでにお持ちなわけです。さらに、普段と違う生活を強いられるというのは長期的なことを考えると、医療者的にはすごく気になるところでした。」
松田医師は1月11日から3日間、石川県の七尾市と志賀町で、主に避難所を回り救護活動にあたりました。
■松田医師
「私だったら医師のプロフェッショナルを持っていて、傷病者を見つけ出しては、そこに関わりたいと意気込んで行くのですが、実際、現地では日常の生活をできるだけ日常らしく過ごしたいという生活者がいらっしゃる。医療そのものではない、病院内で普段、仕事していることとは異なる内容でした。」
松田医師は、長期化する避難生活の中でいかに日常を取り戻すのが難しいかを、痛感したといいます。被災地での経験を踏まえ、いつ起きるか分からない次の災害に備えて、いま私たちにできることをたずねました。
■松田医師
「防災グッズを買って実際、開けてみないといざという時に使えないと思います。1回はシミュレーションで使ってみるで終わってもいいと思うけれども、それが例えば3日続く、1週間続く。それだったら自分はどういう所をストレスに感じるなとか、これがないと私は負担を感じるらしいというふうに気づくのが重要なのかなと思います。私たちはここで普段通りの生活ができているけれども、彼らの震災はずっと続いているからですね。」
松田医師は、発災時だけではなく長期の避難生活についても備えが十分か、一人一人が思いを巡らせることが重要だと話していました。
■安井隆晴医師
「福岡県第6班、石川県に向けて出発します。」
1月31日、能登半島地震の被災地支援のために福岡を出発したのは、医師や看護師ら8人からなる救護チームです。福岡市の日本赤十字社福岡県支部が派遣するもので、今回の派遣が6班目です。
第1班は発災の4日後から活動を始め、その後、メンバーを交代しながら現地での支援を継続してきました。
第3班で班長を務めたのが、福岡赤十字病院で外科を担当する松田圭央医師です。
■松田圭央医師
「自分の財産もすべて失うような状況で、帰る場所がないという不安はすでにお持ちなわけです。さらに、普段と違う生活を強いられるというのは長期的なことを考えると、医療者的にはすごく気になるところでした。」
松田医師は1月11日から3日間、石川県の七尾市と志賀町で、主に避難所を回り救護活動にあたりました。
■松田医師
「私だったら医師のプロフェッショナルを持っていて、傷病者を見つけ出しては、そこに関わりたいと意気込んで行くのですが、実際、現地では日常の生活をできるだけ日常らしく過ごしたいという生活者がいらっしゃる。医療そのものではない、病院内で普段、仕事していることとは異なる内容でした。」
松田医師は、長期化する避難生活の中でいかに日常を取り戻すのが難しいかを、痛感したといいます。被災地での経験を踏まえ、いつ起きるか分からない次の災害に備えて、いま私たちにできることをたずねました。
■松田医師
「防災グッズを買って実際、開けてみないといざという時に使えないと思います。1回はシミュレーションで使ってみるで終わってもいいと思うけれども、それが例えば3日続く、1週間続く。それだったら自分はどういう所をストレスに感じるなとか、これがないと私は負担を感じるらしいというふうに気づくのが重要なのかなと思います。私たちはここで普段通りの生活ができているけれども、彼らの震災はずっと続いているからですね。」
松田医師は、発災時だけではなく長期の避難生活についても備えが十分か、一人一人が思いを巡らせることが重要だと話していました。