広島経済大学の学生6人が平和学習の場として芸備線を活用するプランを発表 広島
需要の低迷から、一部区間で存廃の協議が行われているJR芸備線について、大学生が利用促進への取り組みを提案しました。考えるのは芸備線にまつわる旅の企画です。
今月13日、JR芸備線の備後庄原駅で行われたのは大学生による旅行企画の提案です。
広島経済大学の学生6人が県や庄原市の職員のほか、旅行代理店を前に平和学習の場として芸備線を活用するプランを発表しました。
■広島経済大学1年 山田光太さん
「芸備線では8月6日当日から矢賀駅から三次方面に芸備線で負傷者を輸送しました。芸備線は原爆との繋がりがあります。それを平和教育に生かし、場の力、フィールドワークや五感を有効活用したいと考えています」
また、備後庄原駅が負傷者の臨時救護所として利用されていたことも紹介するなど、平和学習で訪れた修学旅行生に芸備線の利用を促すことを狙いとします。
10日に開かれたJR芸備線の一部区間の存廃を議論する、再構築協議会の2回目の幹事会。
中国運輸局をはじめ、広島や岡山の沿線自治体やJR西日本の幹部らが出席しました。
芸備線の可能性を把握するためのデータ収集が必要とされ、今後、芸備線の駅とバスやタクシーへの接続環境や沿線地域の通院・通勤の手段などを調査。データをもとに来年度以降、鉄道需要を生み出すための実証事業を始める予定です。
今回、旅行を提案した学生らはこれまで、再構築協議会への提言も行ってきました。発表会の参加者からは「芸備線が出来た背景を調べることで衰退した理由などが見つかるのでは」というアドバイスも出されました。
■広島経済大学2年 竹林久顕さん
「歴史は繋がっているのでそれを結び付けて庄原や芸備線を若い人に知ってもらいたい」
今後は旅行会社に対し、企画の商品化を依頼するということです。
【2024年7月16日 放送】