【能登半島地震】 医療支援続けるNPO法人の看護師 124時間ぶりの奇跡の救助に立ち会い 広島・神石高原町
神石高原町に本部を置き、被災地で医療支援を続けているNPO法人の看護師が地震発生から124時間ぶりの奇跡の救助に立ち会いました。余震が続く中で必死の活動でした。
■ピースウィンズ・ジャパン 町田友里さん
「とても緊迫した状況で(みんな)必死だった」
被災地で捜索活動に加わった看護師の町田友里さんです。町田さんは1月4日、NPO法人の災害緊急支援チームの一員として石川県珠洲市に向かいました。その2日後、消防の要請で医師とともに住宅の倒壊現場に入りました。
■ピースウィンズ・ジャパン 町田友里さん
「私たちが着いた時には、『看護師が来ました!薬剤が届きました!早く行ってください!』と流れるがままに誘導されて現場の目の前まで行った」
■医師呼びかけ
「手を握って!手を握って!」
現場では、90代の女性が住宅の下敷きになり、動けなくなっていました。町田さんは急いで点滴を用意。救助活動は女性に点滴を打ちながら続きました。
■ピースウィンズ・ジャパン 町田友里さん
「消防と警察がすごい呼びかけをしていた。『頑張って!』に対して手を上げた。余震が常に震度4、5が何度もあったので、何度も『緊急退避!』と言って 一回退避をしてまた活動を再開した。このような状況が繰り返されていた」
■医師呼びかけ
「分かりますか?」
発生からおよそ124時間。ついに女性が救助されました。
■ピースウィンズ・ジャパン 町田友里さん
「(女性を)タオルケットとかでくるんで冷えないように処置をした後にすぐ近くの総合病院に搬送した。本人も必死というかそのような表情だったと思う」
亡くなった人が230人を超えた被災地…。町田さんは1月下旬に再び現地へ向かいます。
【2024年1月17日放送】