県議会9月定例会が9月12日開会し、所信表明で後藤田知事は、近く徳島市の遠藤市長とトップ会談を行うことを明らかにしました。

12日に開かれた県議会9月定例会には、経済成長への投資や防災減災対策などを盛り込んだ、約145億円の一般会計補正予算案など、28の議案が提出されました。

所信表明で後藤田知事は、新ホール整備について、9月10日の徳島市議会で遠藤市長が県市協定をめぐり「県に早急な対応を求めたい」と発言したことを受け、次のように述べました。

（後藤田知事）
「近日中に遠藤市長とのトップ会談を行い、具体的な協議を行いたい」

新ホール整備をめぐって結ばれた県市基本協定では、旧文化センター跡地での建設を前提に、県と徳島市の役割分担を定めています。

これに基づき、徳島市はすでに土地の譲渡などで15.1億円を支出したとしています。

後藤田知事が目指す、藍場浜公園西エリアに建設地を変更する場合は、この協定の改定が必要で、県は対応案を検討しています。

その新ホールを整備する場所について後藤田知事は、改めて建設地の変更に強い意欲を示しました。

（後藤田知事）
「藍場浜公園西エリアを新ホール建設地とする場合においても、県民の皆様にご期待頂けると考えている」

議会終了後、後藤田知事は取材陣の質問に答えました。

（記者）
「今議会で一定の方向性は示したい考えか？」

（後藤田知事）
「そうですね。できるだけ早く、やはり県民の皆さんの期待もあるし、十分説明は尽くしていると、こう思っているので、後はアクセルを踏むだけだと思っている」

（記者）
「後藤田知事は、近日中に遠藤徳島市長とのトップ会談を行うなど、藍場浜公園西エリアでの新ホール整備に向けて、この9月議会で方針を決めたいと考えていると見られています。今月19日から始まる代表質問などを通じて、十分な説明を行い、多くの県民からの納得が得られる議論が大事ではないでしょうか」