JR上熊本駅の屋根落下事故 建設会社が請求応じず熊本市が提訴へ
去年7月、JR上熊本駅の駅前広場で起きた屋根の落下事故について、熊本市は設置に携わった建設会社2社に再建費用などを請求する裁判を起こす方針を示しました。
■熊本市・大西一史市長
「幸いけが人や犠牲になる人がいなかったからよかったものの、一歩間違えば命を奪ってしまうような大変な事故だった」
この事故は去年7月、JR上熊本駅東口駅前広場の歩行者用通路で屋根の一部が落下したものです。
熊本市が調査した結果、屋根のパネル内部に水が溜まったことで重量が増加し、接着剤の強度が低下していたことなどが原因だと分かりました。
熊本市は通常備えるべき品質や性能を欠いていたとして、工事にあたった建設会社「太陽土木」と「新西土木」に2度に渡って撤去費用約1600万円と再建費用約1億3000万円を請求。2社が応じなかったため、市議会の承認を受けて熊本地方裁判所に賠償を求める訴えを起こす方針です。
KKTの取材に対し新西土木は「担当者不在のためコメントできない」としています。