親族や公共機関の職員などをかたる手口で電話をかけて、現金やキャッシュカードをだまし取る、電話で｢お金｣詐欺。年々増加する被害を食い止めようと、熊本県警が、防犯機能付き固定電話の購入者に対して5000円を補助する新たな対策を始めます。

電話で｢お金｣詐欺の熊本県内の被害は年々増加傾向にあり、去年1年間で104件の被害が確認され、被害総額は2億7700万円あまりにのぼります。こうした中、県警は、防犯機能付き固定電話を購入した人に5000円をギフトカードでキャッシュバックする方針を決め、2月補正予算案に8700万円を計上しました。

防犯機能付き固定電話は、自動で通話を録音するほか、登録されていない番号から電話がかかってきた際に警告アナウンスを流す機能が付いた電話機です。

電話機の購入者への補助は県警としては初めてで、7月にも対応する窓口を設ける予定です。