熊本県警 わいせつ不祥事の会見で撮影許可せず 議会で発表のあり方問われるも…
熊本県議会の常任委員会で取り上げられたのは「県警の不祥事の発表のあり方について」県警トップの答えとは。
25日に開かれた県議会の常任委員会。
■熊本県議・岩田智子委員
「警察の方々はほとんどの人が真面目に職務を全うされている。私としては記者会見をしてそのことが県民の信頼を得ることになるのではないかと自分では考えております、どうでしょうか?」
委員が取り上げたのは「県警の懲戒処分の発表のあり方」についてでした。
県警は、男性警部補2人がそれぞれ面識のある女性にわいせつな行為をした疑いなどで書類送検し、2月に免職と停職6か月の懲戒処分を発表。記者クラブは、映像や画像の撮影を伴う会見を求めましたが、県警は許可せず概要を説明するにとどまりました。対応について問われた宮内彰久県警本部長は…。
「事案の内容を踏まえまして、個別に適切な方法を判断していく形でございます。今回は事案の内容を踏まえまして記者に対するレクチャーという方法が適切であると判断したものでございます」
委員会では、わいせつ事案であることを踏まえプライバシーは配慮されるべきとする意見や、県警として説明責任を果たす必要があるといった意見も出されました。
■熊本県議・高野洋介委員
「私たちは常に県民の方々から聞かれたことに素直に答えなければいけない責務がありますので、しっかりと(マスコミと)連携を図りながらやる必要があると思っております」
■熊本県警・宮内彰久本部長
「その判断につきまして、一部ご理解いただけていないところがあるということは、私どもとしても認識をしているところでございますのでそうした私どもの判断や根拠をしっかりとこれから説明をして、報道の皆さんの理解を得られるように、努力してまいりたいと考えています」
25日の委員会では、宮内本部長から映像や画像の撮影を許可しなかった理由についての具体的な説明はありませんでした。