渋滞距離が去年の5倍の場所も…「公共交通へ転換促す」KKT特集が市議会で話題に
■熊本自民党市議団 北川哉議員
「KKTで『抜け出せ!渋滞都市』として放送された。全国的に見ても深刻な渋滞」
これまでの放送では熊本市が政令指定都市の中で渋滞ワースト1位という実態や、極度のマイカー社会という背景を伝えてきました。
熊本自民党市議団の北川哉議員はKKTの放送に触れる形で熊本市の渋滞の現状を質問。都市建設局長はこの50年で熊本市の車の登録台数が14万台→57万台と4倍以上に増えたこと、車を利用する人の割合は約35%→67%とほぼ倍増している現状を報告しました。その上で、道路整備だけでの渋滞解消には限界があり、今後もマイカーから公共交通への転換を促すとしました。
渋滞問題をめぐっては5日、県が部署を横断して取り組む「渋滞解消推進本部」の初会合が開かれました。
■熊本県 木村敬知事
「熊本都市圏を中心にした熊本の渋滞への県民の不満が強い。公共交通の利用促進も含めたところで、または道路の整備をしっかりやるところで渋滞解消に向けていく」
会議では今年4月、菊陽町が行った渋滞の調査結果が報告されました。それによりますと、セミコンテクノパーク周辺の調査地点20か所のうち、県道大津植木線の交差点では、朝の通勤時間帯の車列の長さが1キロを超え、去年の同じ時期に比べて約5倍になったことが分かりました。また複数の地点で混雑が確認されたということです。今後について県は信号制御の見直しなどに今年度中に取り組みたいとしました。
木村知事と熊本市の大西市長は今後、熊本都市圏の渋滞解消に向けた具体的な取り組みについて意見を交わしたいとしています。