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自宅に死体遺棄容疑 逮捕の女「母親は元気 そっとしてほしい」富山市

2024年2月26日 19:13
自宅に死体遺棄容疑 逮捕の女「母親は元気 そっとしてほしい」富山市

富山市の自宅に、身元不明遺体を放置していた疑いで56歳の女が逮捕送検された事件で続報です。女が逮捕前、現在連絡がとれない自分の母親について、「元気にしているからそっとしておいてほしい」と、地元の区長に電話していたことがわかりました。警察が、遺体の身元の特定を進めています。

警察によりますと、富山市上二杉のパート従業員、田畠絵理子容疑者(56)は、2月23日まで自宅に身元不明の遺体を放置していたとして、死体遺棄の疑いで逮捕、送検されました。

司法解剖の結果、遺体は死後3か月以上が経過した60代以上の女性とみられることが分かりました。遺体は、目立った外傷はないものの、腐敗が進んでいて死因の特定はできていません。田畠容疑者は70代の母親と2人暮らしだったとみられますが、事件以降、母親と連絡は取れていません。

地区の民生委員によりますと、1月上旬に近隣住民から、「2023年8月以降、母親を見かけなくなり電話も繋がらない」と相談を受けたということです。その後、区長らと田畠容疑者の自宅を何度も訪ねたものの、応対する人はおらず、不審に思い、地域の行政サービスセンターに相談しました。具体的な助言はもらえなかったとしています。

一方、区長にはその後、田畠容疑者から「母親は元気にしているから、そっとしておいてほしい」と電話がありましたが、母親とは連絡が取れないままで、民生委員から相談を受けた地域包括支援センターの職員が、1月23日に警察へ通報したことで事件が発覚しました。

田畠容疑者は、逮捕後警察の調べに対し「今は話すことができません」などと話したということです。警察が遺体の身元や事件の経緯を調べています。

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