初水揚げに活気づき 富山湾のシロエビ漁解禁 射水市
「富山湾の宝石」とも呼ばれるシロエビの漁が1日、解禁されました。
能登半島地震のつめ跡が残る射水市の漁港は、初水揚げに活気づきました。
新湊漁港では1日朝、沖合で漁を行った漁船4隻からシロエビが水揚げされました。
シロエビは、主に深海に生息し、専門の漁が行われているのは全国で富山湾のみです。
1日の水揚げ量は、2023年の初日の2割ほどだったということですが、関係者は震災を経てこ2024年のシロエビ漁を開始できたことに、安堵した様子でした。
新湊漁業協同組合 松本隆司理事
「震災とかいろんなことがあって、この漁を再開できるのか、かなり不安があったんですけど、仲間の船がエビをとってきてくれたのをみて、ああ大丈夫だったなと、安心しているところです。これからのシロエビ漁に、特に今年は期待したいなと思う」
能登半島地震から3か月。漁港には、段差やひび割れなど、地震のつめ跡が今も残っていて、抜本的な復旧工事はこれからになるということです。
松本理事
「シロエビ自体は遊泳力が高いエビなんで、だいたいいつも泳いでくらしているんで、影響はまたアマエビとかズワイガニと比べると少ないんじゃないかと思っている」
地震の影響について、富山県水産研究所は、これまでの調査では見つかっていないものの、富山湾で大規模な海底崩落が確認されていることから、今後、生息環境に変化がないか注意していくとしています。
富山湾のシロエビ漁は、夏にピークを迎え、11月末まで続きます。