廃棄された野菜を餌に氷見高校の生徒たちが育てているウニを、富山の食材を活用しているシェフが8日試食し、新たな食材として検討したいと話しました。

氷見高校のウニ養殖場を訪れたのは、滑川市出身で東京やフランスで修業し、現在は立山町のレストランでシェフを務める熊野泰博さんです。

氷見高校では海洋科学科の生徒たちが、海藻を守るため駆除したムラサキウニを、廃棄された野菜で育てて商品化を目指しています。

殻から取り出されたばかりの新鮮なウニを口にした熊野さんは…「思ったよりおいしい」新たな食材としての手応えを感じていました。

熊野泰博さん「（餌が）コマツナのほうが、ウニの味、クリーミーさ、味がほんとにしっかりしてて、味としてのクオリティーは全然オッケーです」

熊野さんは、厄介者として駆除したウニをアイデアを凝らして育てていることが、料理で提供する際の付加価値にもなるとしていて、今後の利用を検討したいと話しました。