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能登半島地震でブロック塀倒壊多数 高岡市は無料回収

2024年1月18日 19:24
能登半島地震でブロック塀倒壊多数 高岡市は無料回収
能登半島地震では、富山県内でもブロック塀や灯籠などが多数倒れました。高岡市は、倒れたブロック塀などを職員が無料で回収する取り組みを進めています。梅本記者がお伝えします。

高岡市蓮花寺の住宅です。大人の背丈ほどの高さがあるブロック塀が、今回の地震でおよそ10メートルにわたって道路側へ倒れました。

撤去を依頼した人
「あんな大きい地震が来るとは、だいたい思っていなかった」

梅本晃弘記者
「撤去作業は、通行の邪魔にならないよう気をつけながら、市職員の手作業で行われています」

高岡市は、倒れたブロック塀や灯籠などを無料で回収しています。18日、撤去にあたったおよそ10人の職員は、ブロックを砕くなどして運び出し、ショベルカーでトラックに積み込みました。依頼した家では、高齢の夫婦だけで片付けるのは難しいと困っていたといいます。

撤去を依頼した人
「これね、重いし、けがされたら困るし。大助かりです」

高岡市によりますと、今回の地震で倒壊が相次ぎ、回収の希望はきょうの時点で860件を超えました。

高岡市環境政策課 宮田克洋主任
「道路わきなどのブロックなど、緊急性の高いケースを優先に行っています。事故など、防ぎたいというところもありますので」

6年前、大阪で震度6弱を観測した地震では、小学校のプールの塀が倒れ、小学4年生の女の子が下敷きになって死亡しました。ブロック塀は、建築基準法で高さの制限や補強する壁の設置、鉄筋を入れるなどの安全対策が定められています。

しかし、県内すべてのブロック塀の状況を把握するのは難しく、県と各市町村は、所有者が危険なブロック塀を取り除く際に補助金を出し、対策を後押ししています。そして、まずは壊れた塀などの撤去を急ぐことが大切です。高岡市によりますと、現在は1日数件の対応ですが液状化による土砂被害の処理に見通しがつく22日からは、対応件数を増やすということです。

今回、倒れなかったブロック塀についても、構造上問題があるものはぜひ、速やかに対策をとってください。
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