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海底地滑りと津波の実態解明へ堆積物調査開始 富山大学など研究チーム

2025年3月26日 10:37
海底地滑りと津波の実態解明へ堆積物調査開始 富山大学など研究チーム
能登半島地震で発生したとみられる富山湾の海底地滑りとそれに伴う津波の実態を解明しようという動きです。富山大学などの研究チームがきょう、海底の堆積物を採取する調査を始めました。

富山湾の堆積物調査は、富山大学の立石良准教授をはじめ、金沢大学と京都大学の教員でつくる研究チームが行っています。

きょうは、金沢大学の調査船「あおさぎ」に10人余りが乗り込みました。

研究チームは去年、水中ドローンによる探査で、神通川河口沖と庄川・小矢部川河口沖の複数の地点で海底地滑りとみられる痕跡を撮影しています。

今回の調査は、撮影した地点へ船で行き、堆積物を採取、解析するもので、地滑り発生のメカニズムを解明したいとしています。

富山大学 災害地質学専門・立石良准教授「堆積したものはどういう物質なのか粒の大きさや粘性、粘着性がどのくらいあるか。海底地滑りの実態が、今回の調査によって補完される、どういう崩壊が起きた、それはどんな物質が起こしていた。それをもとに今回の地滑りを復元する。津波のシミュレーションまでもっていきたいと思っている」

立石准教授は、調査により今後、地震で起きる海底地滑りとそれによる津波を正確に予測できるのではないかとしています。

きょうは、沖合の波が高く堆積物の採取は断念しましたが、調査は今月30日にかけて行われます。
最終更新日:2025年3月26日 10:37
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