山口県の来年度の予算編成について村岡知事は方針を示し、県政最大の課題＝人口減少の克服に重点的に予算配分するとしました。

（村岡知事）
「人口はこの8月に130万人割り込みました。見込みより1、2年早いペースで進行しています」「そのため来年度予算編成では人口減少対策にかかる新たな施策に予算を、優先的・重点的に配分することとしました」

　県内の出生数は去年、7762人と過去最低となり5年前と比べて2割以上減少しています。

　急激な少子化と、進学・就職を機にした若者や女性の県外流出により人口減少が続いています。

　来年度の当初予算編成では重点施策以外の継続的事業の予算を10％削減し、捻出できる5億円を新規の人口減少対策に使うとしました。

（村岡知事）
「少子化対策というのは1つ対策をすれば一発逆転HRとはならない」「結婚、妊娠、出産、子育ていろいろなフェースがあってうまく進んでいない所がある」「何が必要なのか考えてしっかりと予算を作っていきたい」

　新年度の財源不足額は例年この時期に分かっていましたが政府による、いわゆる「異次元の少子化対策」の事業費の財源などが分からないために現時点では不明としました。

　年末以降、県の予算編成は加速していくことになります。

　なお、今年度当初の予算は7940億円となっています。