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【山口天気 夕刊3/19】県内に今季初の「霜注意報」…“春分の日”の朝も冷え込むが その後は一気に気温上昇へ

2025年3月19日 17:54
【山口天気 夕刊3/19】県内に今季初の「霜注意報」…“春分の日”の朝も冷え込むが その後は一気に気温上昇へ

●あす20日(木)春分の日は天気穏やか 朝は冷えるが昼は寒さ緩む
●県内に今季初の「霜注意報」 農作物管理など注意
●来週にかけて一気に季節大幅先取りの暖かさ 来週にはサクラ開花へ
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今朝にかけて山間部中心に積雪をもたらした低気圧は、きょう19日(水)日中は東に遠ざかりました。
まだ上空に残る寒気の影響で、細かいにわか雨が残った所がありましたが、あす20日(木)の「春分の日」にかけては次第に高気圧に覆われて、安定した空模様となる見込みです。

一方で、下関地方気象台は、今季初となる「霜注意報」を県内に発表しました。
「霜注意報」は、寒いのが当たり前だった真冬が終わり、農作業が始まってくる時に、冷え込みに弱い農作物に対して管理などへ注意を促す情報で、遅霜に関しては3月20日以降が対象期間となっています。このたび、その期間に入ってくると同時に、早速、遅霜のおそれがある、と見込まれている状況です。
春先から生育し始める農作物は、霜の害に遭わないように、しっかり対策をお願いします。また、山間部ほど積雪が残っている所もあるため、車の運転は路面凍結などへの注意も必要です。

あす20日(木)の春分の日は、朝は路面凍結や遅霜注意の強い冷え込みとなりますが、日中は日ざし十分の穏やかな空模様で気温も順調に上がり、ここ数日よりも、だいぶ過ごしやすくなってくる見込みです。
まさに「暑さ寒さも彼岸まで」ということを実感する一日となりそうです。

一方でスギ花粉の飛散は、まだ収まる兆しが見えません。
今年は、そもそもスギの枝に蓄えられていたスギ花粉が大量にあったうえに、厳しい寒さの冬の影響で本格飛散が遅かったことで、飛散シーズンが後ろ倒しになっている模様です。花粉症の方は、まだもうしばらく、入念な対策を続けていきましょう。

厳しい寒の戻りを乗り越えた後は、今度は手のひらを返したかのように急激に気温が上がり、週末~来週にかけて連日、日中の気温は20度を超え、日によって4月下旬~5月上旬並み…ゴールデンウィークの頃に匹敵する暖かさとなっていきそうです。
この暖かさで、サクラのつぼみも一気に生長が進みそうです。来週には、つぼみがほころび始める所も出てくるくらいになる、と見込んでいます。
ただし月末頃から、また行き過ぎた暖かさにブレーキがかかる兆しもあります。さすがに今週前半のような真冬の寒さまでは戻らないとみられますが、サクラの季節を迎えても少々激しい寒暖の変化には注意が必要となりそうです。

(KRY山口放送 気象予報士 山本昇治)

最終更新日:2025年3月19日 17:54
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