営業再開めど立たぬ中 老舗旅館”加賀屋”に24人の新入社員「悲観せず前向きに」
和倉温泉では元日の地震の影響により、現在も22の旅館すべてで休業が続いています。
加賀屋でも建物が被災し、温泉を使うことができない状況で営業再開のめどは立っていません。
こうしたなかきょう開かれた加賀屋グループの辞令交付式。
旅館での開催は難しく、以前から交流のあった富山県の施設で規模を縮小して行いました。
加賀屋・渡辺崇嗣 副社長:
「今回の震災は非常に大きな出来事でありますが震災で受けた打撃というものは現実としてしっかり受け止め悲観せずに先を明るく見て気持ち心強く持って前向きに取り組んでいただきたい」
ことしは去年より13人少ない24人が入社し、決意を新たにしました。
新入社員の1人、金沢市出身の小坂雪乃さんは、穴水町の親戚の家で今回の地震に遭いました。
新入社員・小坂雪乃さん:
「入社できるかなという不安もありましたし小さい頃からなじみがありましたので復興できるのか、前の姿に戻れるのかという不安もありました」
「加賀屋のおもてなしと石川の魅力を発揮できる社員になりたい」
新入社員はきょうから3カ月間研修を受けたあと各部署に配属され業務にあたるということです。