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被災地の小学校にこどもたちの笑顔 体育館は避難所だけど…珠洲市の小学校で学校再開

2024年1月11日 20:07

地震や津波の被害が大きかった被災地では多くの学校がいまも再開できずにいます。
そんな中、11日、珠洲市の小中学校では2日遅れで学校が再開しました。

11日朝。珠洲市の直小学校には子どもたちの姿が…。

2日遅れで、学校が再開しました。

(朝の会)
全校児童68人のうち、この日登校したのは30人。珠洲市から離れた場所に避難している子どももいるのです。

(理科室での始業式)
黙とうから始まった始業式。体育館が避難所として使われているため音楽室で行われました。

直小学校 道端専次校長「よく頑張った!今こうして元気に顔を合わせることができた校長先生はとても嬉しいし、安心したし君たちを誇りに思います」

この日は、兵庫県から来た震災学校支援チームの教員も始業式に立ち会いました。

兵庫からの支援チーム教員「急に不安になることもあるけれど全然普通のことだから心配しなくて大丈夫です」「自分の思っていることをどんどん出していっていい時なんです」

(給食の時間)
珠洲市では11日、3つの小中学校で学校が再開しました。

久しぶりの友達と過ごす時間。皆で百人一首を楽しみました。

小学生①「久しぶりに友達と会えてすごく友達も笑顔だったので安心してうれしくて、ちょっと泣きそうでした」
小学生②「久しぶりにみんなの顔を見られたから嬉しかった」
小学生③「みんな笑顔で来ていたのでよかったなと思いました」

一方、能登町の小木中学校。

あいさつ「おはようございます」

この日に行われたのは一時的な学校の再開です。

小木中学校  倉見淳校長「まだまだ私たちのこの生活は続く感じです」「平日は決まった時間に来て勉強して
帰るという生活のリズムを作ってほしい日常を少しずつ取り戻してほしいと思ってまず始めます」

31人の生徒は全員無事で15人が登校しました。
完全な再開のめどは立っていないものの平日は毎日1時間程度決まった時間に学習の場を設けるということです。

中学2年生「友達の顔が見られて」「めっちゃくちゃ嬉しいです」「(会えない間は)LINEかメッセージで会話していました」
中学3年生「みんな無事で嬉しかったです。地震がきて、机の物が落ちてきたから勉強机に向かうのも怖くなって(学校だと)勉強のやる気が出てくるのでありがたいです」

能登町では12日以降、町内の他の小中学校でも一時的な学校の再開を始めることにしています。
一方、県内ではいまも5つの市と町で、38の小中学校が始業式を行えず、再開のめどが立っていません。

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