新たな“にぎわいの場”を 和倉温泉に仮設商店街が完成 木工房が被災…出店決めた店主の思い
なりわい再建への第一歩です。
石川県七尾市で21日、被災した事業者に向けた仮設商店街が完成しオープニングセレモニーが開かれました。苦労を抱え出店にこぎつけた市内の工房を取材しました。
七尾市和倉温泉に完成した仮設商店街。去年から整備が進められ21日、オープニングセレモニーが行われました。
地元の食堂や、カフェ、理容店など8店舗が軒を連ね、和倉の街に新たなにぎわいの場を作ります。その一角にある思いを抱えたお店がありました。
店内をのぞいてみると。
木工房「大噴火」・清水丈雄さん:
「その人の体感を採寸して、奥行き高さを合わせて作るオーダーの椅子っていうのをやってる」
並んでいたのは県産の木材などを使った大小さまざまな椅子や机などの家具。七尾市内の木工房「大噴火」を営む清水丈雄さんによる展示販売ショールームです。
「これからやっと始まるという感覚、お客さんをお迎えできる場ができた。お客さん心配してくださってるので、ここだったら皆さんに来てもらえるかなと思う」
5年前に七尾に移り住み工房を開いた清水さんですが、去年の能登半島地震で作業場や展示スペースは半壊。
なんとか製作作業は続けられていますが、工房内での販売や展示が難しくなり今回出店を決めました。
木工房「大噴火」・清水丈雄さん:
「業種の異なる業者が入ってる。お互いに力合わせて頑張っていくことで、七尾の広くいろんな業種で働いている方の励みになる活動ができれば」
この仮設商店街では事業者の再建のめどが立つまで原則3年間入居できるということです。