台風10号は鹿児島から離れつつありますが、依然として県内のほとんどが強風域に入っています。県内ではこれまでに1人の死亡が確認されています。

（記者）
「午前8時の鹿児島市。台風は少し離れたが、時折木々を揺らすほどの風が吹いていて雨も降り続いている」

　県内に29日、上陸した台風10号。依然として県内のほとんどが強風域に入っています。台風の上陸から一夜明け、被害の状況も明らかになってきました。

　県は鹿児島市の港で身元が分からない遺体が見つかったとして1人の死亡を発表しています。現場の近くでは港に停泊した船で作業をしていた北九州市の64歳の男性が海に投げ出され行方不明に。捜索が続けられていました。

　KYTの調べでは風にあおられて転倒するなどし県内で合わせて32人がケガをしています。

　台風が上陸した薩摩川内市では約10本の木が市道をふさぎ、22世帯28人が孤立しているということです。孤立解消に向けた作業は30日、天候の回復を待って行われます。

　降り続く雨の影響で薩摩地方を中心に30日午前11時現在も土砂災害警戒情報が発表されています。

　引き続き土砂災害などに警戒が必要です。