県予算 ポイントは? 塩田知事の重点政策は? 約8500億円で2年ぶりプラス予算
特集は約8500億円と2年ぶりのプラス予算となった県の新年度の当初予算案についてです。私たちの税金がどのような形で使われ、生活がどのように変わっていくのか読み解いていきたいと思います。記者解説でお伝えします。
塩田知事は新年度の予算について2つの重点政策を掲げています。1つ目は「鹿児島の『宝』を世界へ」です。鹿児島のポテンシャルを生かして稼ぐ力の向上を目指します。塩田知事が1期目からマニュフェストに掲げる「稼ぐ力の向上」に新年度は約168億円を当てています。
農林水産業を基幹産業とする鹿児島。2023年の農業産出額は前の年に比べ324億円増え、5438億円で過去最高を更新し7年連続で全国2位となっています。
中でも塩田知事が今回力を入れるのが。
(塩田知事)
「海外での健康志向や日本食への関心の高まりなどから近年需要が伸びているかごしま茶に特に力を入れていきたい」
かごしま茶の輸出です。海外向けの商品開発やPRなどに約3600万円を盛り込みました。
全国的に見るとお茶の生産量は約8万トンでほぼ横ばいとなっていますが、抹茶の原料となる「てん茶」の生産は増加傾向にあります。鹿児島はこの「てん茶」の生産が実は全国1位なんです。
志布志市でかごしま茶の製造・販売を行う堀口園は製造のおよそ2割がてん茶です。
(堀口園・堀口将吾代表取締役)
「抹茶に関しては国内外ともにすごく需要が高くて海外での伸びももちろん、今国内でもインバウンドのお客様がたくさん買っているということで国内でも海外でも非常に順調」
海外への輸出については相手国と残留農薬の基準値が異なる場合もあり、堀口園では独自で残留農薬の量を調べる機械を導入しています。
(堀口園・堀口将吾代表取締役)
「今、有機栽培とか海外で販売される、消費されるお茶というものをいかに現場で作っていくかっていうのが一つのテーマになっている。海外の市場に向けてお茶を売っていかないと未来はないと思っているのでサポートしていただけるのはありがたい」
(詳しくは動画をご覧ください)