設計は安藤忠雄氏 無料で楽しめる絵本図書館 保育や介護も一体の新たな交流拠点が鹿児島市に
絵本図書館に高齢者施設、学童保育などが一体となった「かもいけみらいの森」がまもなく鹿児島市にオープンします。子どもからお年寄りまで集える新たな形の交流拠点を、一足早く取材しました。
鹿児島市鴨池、中郡電停のすぐ近くに建てられた3階建ての「かもいけみらいの森」。中に入るとそこに広がっていたのは、6千冊を収蔵できる吹き抜けの絵本図書館。すでに3千冊ほどが寄付で集まったそうです。
(山下香織キャスター)
「大人でもワクワクしますね。絵本が生き生きと感じる」
(かもいけみらいの森 中重敬子施設長)
「絵本の魅力をいっぱい伝えられるような並べ方をしようと。子ども達と一緒に大人も来てほしいなと思います」
豊富な知識を持つ絵本専門士もいて、誰でも無料で利用できるそうです。そして、階段を上った先に繋がっていたのは…
(かもいけみらいの森 中重敬子施設長)
「看護小規模多機能型居宅介護事業所、要介護1から5の高齢者がケアを受けている場所。子ども達が本選んでどこで読もうかなというときにおじいちゃんおばあちゃんが「おいで~」って」
(山下香織キャスター)
「お年寄りと子供が自然と交流できる空間づくりをされてるんですね」
このほか看護師や相談員に気軽に健康相談などができる「まちの保健室」、子ども食堂やお稽古ごとに活用できるフリースペース。学習室や研修室も備え、来年春には保育所や学童保育も始める予定です。
この施設を手掛けるのは、今村総合病院などを運営する慈愛会の関連の公益社団法人教育・ヘルスケア振興節英会。設立者の今村 節子さんがかつて住んでいた土地を「地域のために」と寄付しました。建物は表参道ヒルズなどを手掛けた世界的な建築家、安藤 忠雄さんの設計です。
(かもいけみらいの森 中重敬子施設長)
「節子先生が住んでいた頃も地域の子達が夏休みの宿題をここしようとかしていたそう。街にこういうのがあると安心っていう、常に看護師保健師助産師が常駐していますので拠り所になるといいなと思います」
かもいけみらいの森は7月28日にオープンし、絵本図書館は8月1日に開館する予定です。