宮城県南三陸町の魚市場では4日、今年初めての競りが行われた。

午前6時、南三陸町地方卸売市場にはマダラやヒラメ、ブリなどが並んだ。

セレモニーでは、南三陸町の佐藤仁町長が「志津川湾の水産物の知名度向上と付加価値を高め、魚市場の活性化へつながるよう努力する」と挨拶し、市場関係者が3本締めを行い、今年の豊漁と船の安全を祈願した。

2024年は、秋サケ・タラ・イサダが不漁で、市場全体の売り上げ額は2023年より3億円少ない約27億円にとどまった。

一方、全国的に不漁とされているマダコの水揚げは順調で、漁期を1か月延長し、今シーズンは1月末までとなっている。

＜宮城県漁協志津川支所　行場博文運営委員長＞
「今年こそは良くなると思いを込めて願いも込めて
　取り組んでいけたらと思っている」

南三陸町地方卸売市場では、今年30億円の売り上げを目指している。