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【そもそも.】「大学入試」って?今年から試験時間+80分!少子化で増える“年内入試”とは【解説】

2025年1月18日 7:00
【そもそも.】「大学入試」って?今年から試験時間+80分!少子化で増える“年内入試”とは【解説】

共通テストやセンター試験と呼ばれるこの試験はいつからあるものなのか。
そして今年から導入される新しい教科について、街で聞いてみた。

街の人
「(受験した大学の)その年の倍率が10倍とかで、今まで以上に高い倍率だったので結構プレッシャーはありましたね当時。昔は共通一次みたいな名前でしたよね?50年前?全然分からないですけど」
「あんまりいい思い出はないです」
Q今年から新しい分野ができるんですけど、何の教科だと思う?
「え、なんだろう、ネット関係とか?今の時代、それやっていかないとついていけないと思うし」
「雪が降った記憶がある。自分東京の人なんですけど」
Qもう1つできるんですけど
「道徳ですか。なんでそう思いました?一番必要かなと思って。」

そもそも、始まったのはなぜ?

今回は、大学入試などに詳しいベネッセコーポレーションの大竹さんに話を聞いた。
そもそも現在の大学入学共通テストの始まりは1979年。
「大学共通テスト第1次学力試験」通称、“共通1次”だった。

これより前は、各大学が独自に試験を課していたが、難問が増えたため、それを無くし基礎的な学習の到達度を計測しようと始まったのがこのテスト。
ただ、国公立大学の志望者を対象にしていたため、この試験の結果を利用して私立大学を受けるということが出来なかった。

その点を改善した「大学入試センター試験」が誕生。
これによって、センター試験の結果を基に私立大学を受験できるいわゆる“センター利用”ができるようになった。

“センター試験”30年の間にも変化

また、30年実施されてきたセンター試験。
その間、いくつか転換があった。
1997年以降には英語に代わって中国語や韓国語などほかの外国語でも受験ができるように。
そして2006年には英語リスニングが導入された。

そして、2021年から始まったのが現在の「共通テスト」だ。

2021年からは“共通テスト”に!何が変わった?

この変化は「内容の変化」
問題文の文量が増えるなどしていて、知識だけでなく思考力や判断力などを必要とする問題に変化した。

さらに、この共通テスト今年は大きな変更がある。
それは、「情報」という教科が新たに追加されるという点。

国立大学を受けるなら原則「受験必須」という教科になる。

高校では2022年度、今年の受験生が1年生だった時から全員がプログラミングやデータ分析について学ぶ形に変わっていて、この「情報」が共通テストで出題されるのは今回が初めてとなる。

「情報」の試験時間は60分。
また、国語は大問が1つ追加され試験時間が10分追加、数学②も試験時間が10分追加となる。
つまり、今年の共通テストは科目数が「5教科から6教科」に増え、試験時間はプラス80分!
受験生にとってはより体力勝負となりそうだ。

最近のトレンド“年内入試”とは?

さて、共通テストが終わるといよいよそれぞれの大学の試験が始まるが、最近のトレンドは“年内入試”。

年内入試とは推薦入試などのことで、年内に合格かどうかが分かるので「年内入試」とも呼ばれている。
受験生は、この年内入試か一般入試を受けて大学に入学するが、2023年度の入学者のうち国公立大では約2割、私立大では約6割が年内入試だという。

大学の募集も年内入試が増えていて、東北地方の国公立大学の募集比率年内入試は約3割と全国的に見ても高いそう。

大学としてもより志望度の高い受験生を獲得したいということで年内入試が増えているというが、この理由に加え「少子化のため1日でも早く学生を集めたい」ということで、この年内入試の割合は拡大していく見通しだだ。

最終更新日:2025年1月18日 7:00
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