地下鉄に比べ整備費10分の1…”都市型ロープウエー”導入に向け調査へ 公共交通機関の整備が課題の宮城・富谷市
公共交通機関の充実が課題となっている宮城・富谷市では、「都市型ロープウエー」について導入に向けた本格的な調査を始めることになった。
これは、29日開かれた富谷市の定例会見で、若生市長が明らかにした。
検討を進める都市型自走式ロープウエー「Zippar」は、福島・南相馬市にある企業が開発を進める次世代交通システムで、固定されたロープなどに沿ってバッテリーを搭載したゴンドラが走行する。
富谷市には、鉄路がなくバスが唯一の公共交通機関だが、慢性的な渋滞に加え減便の影響などもあり、市民からは公共交通機関の整備を求める声があがっていた。
都市型ロープウエーは、コストも鉄路に比べて抑えられ、市が最初に導入を目指す地下鉄泉中央駅~富谷市明石台までは、地下鉄延伸の場合 最大で451億円かかる整備費が10分の1になるという。
富谷市・若生裕俊市長
「私も、現地・南相馬市を訪問し、実際に車両も見て、まさにこれからの公共交通を担える大きな可能性を持っていると実感した。ただ、仙台市にまたがる整備には大きな課題も。最終的には、仙台市の理解と協力をもらえないと実現できないそこが一番大きな課題」
富谷市では、ロープウエーに関する調査費用を来年度予算案に盛り込み、実現可能なルートなどを模索していくという。