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長崎くんち【五嶋町・龍踊】高く速く勇壮に! 目指すは辰年にふさわしい “勢いある龍の舞”《長崎》

2024年9月15日 7:00
長崎くんち【五嶋町・龍踊】高く速く勇壮に! 目指すは辰年にふさわしい “勢いある龍の舞”《長崎》

今年の長崎くんちで「龍踊」を披露する五嶋町。

多くの新人を迎え “高く、速く” をテーマに熱く盛り上げます。

激しい動き。そして息をのむような静寂で、見る者を魅了します。

辰年の今年、龍踊を奉納する五嶋町。10年ぶり4回目の大舞台です。

6月1日の小屋入り後、初めての稽古。おそろいの手拭いを頭に締め、準備万端です。

(龍衆)
「ありがとうございます。バッチリです」

龍を担ぐ龍衆は、19歳から65歳までの総勢62人。このうち半数以上は新人で、34人を迎え入れました。

(円陣)
「今までの皆さんの人生の中で、65年間、19年間、それぞれだと思いますけど、一番濃い4か月にしていきましょう。
今から最高の龍踊作り上げるぞ。五島町!お~っ」

3日間続くハードな本番に向け、龍衆たちは、3月から走り込みや体幹トレーニングを続けてきました。

(指導)
「上げていって左に行って戻して。水平に持っていって、前に」

先輩からアドバイス受けているのは、新人のひとり 山下諒将さん 25歳。

普段は小学校の教員として働いていて、子どもたちから憧れられる龍踊を披露したいと意気込みます。

(山下諒将さん)
「龍踊自体は 子どもの時から憧れだったので、出られてうれしい」

6月中旬には初めて稽古用の「龍」がお目見え。

(龍衆)
「10年ぶり、楽しみ」

(龍衆)
「感動というか、うれしくてたまんない。早く担ぎたかった」

(龍衆)
「身が引き締まる思い。今から頑張らないといけない」

対面した初日は、ひたすら「龍」の上げ下ろしの練習。

速く、高く、そして勢いのある上げ下ろしのためには、龍衆の心を一つに、タイミングをそろえることが重要です。

(馬場 祐輔 龍監督)
「やっぱり上げ下げ。あれがきれいなほうがいい」

(井出 和宏 総監督)
「上げ下ろしで会場を圧倒しないといけない。圧倒させる上げ下ろしが全く、全然できてない。まずはそこで会場をつまないと」

上げ下ろしの動きを、自分の前にいる龍衆よりもワンテンポ遅らせると、まるで生きているかのような “龍のうねり” を表現できますが…。

全員が同じ速度で早いと “うねり” が出ない。

その絶妙なタイミングを、体で覚えていかなければなりません。

中国で雨乞いの儀式として始まったとされている龍踊。

龍が月を飲み込もうと探す様子を表現しています。

悠々と舞う “生きた龍” を再現しようと何度も練習を重ねます。

(新人龍衆)
「止めるのを意識したら、全然上がらない」

(先輩)
「でも徐々にだから。タイミングをつかんでくれば大丈夫だから」

龍のどの位置を持つかで変わる動きの違いや、自分の持ち場の役割をつかんでいきます。

この日は八坂神社での場所踏み。

本番の奉納を待ちきれない多くの人が集まる中、龍衆と囃子方は息を合わせます。

開幕まで、あと1か月。

(井出 和宏 総監督)
「まだ60点くらい。高くて、早くて、勢いのある “龍” を極めていきたい」

(馬場 祐輔 龍監督)
「龍衆も頑張っている。本番はもっといい龍踊が見せられると思う。時間が許す限り、五嶋町は “モッテコイ” をやる。龍衆の『五嶋町魂』を感じてほしい。一生懸命頑張ります」

稽古はラストスパート。

辰年の秋の大祭へ、全力疾走です。

五嶋町は、9月28日土曜日まで稽古を続け、本番に挑むということです。

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