「乗り継ぎ客も観光客も不便?」JR長崎駅周辺 “交通環境” 課題は?利便性向上目指し検討会《長崎》
再開発が進む「JR長崎駅周辺」についてです。
現在の長崎駅は、もともとあった場所から150m西側に移転しています。
これによって、国道側のバス停や路面電車の電停までの距離が遠くなり、乗り継ぎ客の利便性の低下が懸念されています。
また 駅周辺のバス停は、南口や東口など5か所に分散しています。
そのうちの1つ、県営バスターミナル付近のバス停は “降車専用” の停留所で、特に観光客などにわかりにくくなっています。
このような課題や今後の計画について話し合う 1回目の検討会が行われました。
国土交通省や県、市の担当者や有識者らに加え、JRやバス、路面電車などの交通事業者が出席した検討会。
『交流とにぎわいを生み出す新たな交通結節機能を形成』することを基本コンセプトにしています。
(県土木部 中尾吉宏部長)
「長崎駅周辺の交通結節点の機能については、利便性向上について課題がある。交通結節、交通拠点としての機能を強化していく事業計画を検討し具体化する」
検討会では、分散している路線バスの停留所の集約や、歩行者のための動く歩道の設置。
高速バスなどの中長距離用バスターミナルに、快適な待合空間を整備することなどの案が出されました。
秋ごろに第2回の検討会が行われ、その後官民の事業や役割の分担を行い計画が策定される予定です。