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進路指導の先生が企業説明会を体験「高校生の就活」ミスマッチの解消目指し交流会《長崎》

2025年2月20日 19:00
進路指導の先生が企業説明会を体験「高校生の就活」ミスマッチの解消目指し交流会《長崎》

春から本格的に始まる “高校生の就職活動”。

生徒からは「自分に向いている職業へのアドバイス」を求める声もあるようです。

まずは 指導にあたる教員らに企業の仕事内容を知ってもらおうと、長崎市で『体験会』が開かれました。

諫早市の創成館高校。

この春、卒業する3年生240人のうち55人が就職します。

生徒との面接指導や面談を行う就職指導専門員の坂口 理恵子 さんは、コロナ禍で一度大きく減った求人数は ここ2、3年で急激に増えたと話します。

(創成館高校 就職指導専門員 坂口 理恵子先生)
「たとえば工業高校にしか出していなかった求人を、全部の高校に出す。専門性を取り払って一から育てるので、“普通科の生徒も是非どうぞ” という求人が非常に増えている。そう考えると生徒は職種の選択肢が増えている」

県内ではおととし、高校卒業者の25.9%が就職していて、前の年より0.9ポイント増加。

このうち県内で就職したのは69.6%と、統計が開始された1961年度以降 3番目に高い水準となりました。

一方で 高卒採用を支援する企業のアンケートでは、高校を卒業した生徒の半数が、就活の際「自分がどんな職業に向いているか」のアドバイスがほしかったと回答。

「社会にどんな仕事があるか知りたかった」「面接の準備」などの声も上がったといいます。

(HRコンサルティング事業部 野村 翔平 部長)
「高校新卒採用の求人は年々増えていて、先生方からその子にあった進路の選択をしてもらいやすいように、業界の理解を強めてもらいたい」

創成館高校では、卒業生の早期離職を防ぐためにも、企業の社員教育に対する考えや取り組みを重視しているといいます。

(創成館高校 就職指導専門員 坂口 理恵子先生)
「その人を通じて私たちが見ているのは、会社の雰囲気。生徒が内定をいただいて働いたら、こういうふうに育ててくださるか、仕事内容もだが、そういうところの感覚も大事にしている」

春から本格的に始まる生徒の進路相談に役立ててもらおうと、長崎市で20日、高校の進路指導担当者と企業が参加する交流会が開かれました。

(採用担当者)
「最初からは分からないので、そこは仕事をしながら自分で手に職をつけていく」

坂口さんも会場で企業の仕事を実際に体験して、理解を深めました。

(創成館高校 就職指導専門員 坂口 理恵子先生)
「コツコツとした作業が好きな子には向いているのかな。
(採用担当者)自身が、経験して今の仕事をしていると思うので、入社したらその辺りを丁寧に研修して、育ててくれるのかなという印象」

高校生の就職活動は、7月に企業による求人や学校訪問が始まり、9月から選考や採用内定が始まる予定です。

最終更新日:2025年2月21日 23:04
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