×

「日本版ライドシェア」が本格的に運用へ 地域交通の担い手不足の解決に期待 赤澤経済再生担当大臣も体験 鳥取県米子市

2025年1月6日 18:47
「日本版ライドシェア」が本格的に運用へ 地域交通の担い手不足の解決に期待 赤澤経済再生担当大臣も体験 鳥取県米子市

一般のドライバーが有料で人を運ぶ「日本版ライドシェア」が鳥取県米子市のタクシー会社で、本格的に運用されることになり、1月4日に赤澤経済再生担当大臣も参加し、ライドシェアを体験しました。

体験会が行われたのは米子市の皆生タクシー。赤澤亮正・経済再生担当大臣を迎えに、1台のタクシーがやってきました。運転するのは、プロのタクシードライバーではなく、安全講習を受けた一般のドライバー。新たな交通の形「日本版ライドシェア」が、鳥取県でも本格的に始まりこの日、赤澤大臣が視察に訪れました。

日本版ライドシェアは、タクシー事業者の管理の下、運送サービスを一般ドライバーが提供します。鳥取県では去年10月に開催した「ねんりんピック」の期間中に実施されていましたが、今回、皆生タクシーが1年を通した本格運用を始めることになりました。

皆生タクシーでは、ドライバー不足などが影響し、需要の高まる週末の夜間はタクシーを30分以上待つ状態が続いているということで、一般ドライバーの手を借りるこの仕組みを取り入れました。

皆生タクシー 杉本真吾 社長
「タクシーの乗務員というのも、全国的に非常に不足をしている現状というのは今も変わりはございません。絶対安全運転といったことをもちろん肝に銘じながら、不足の解消に努めていきたいというふうに思っております」

このライドシェアを利用するにはまず、専用の配車アプリで、近くにいる車両を呼び出し、アプリ内で運賃を事前に決済。ライドシェアの運転手は普通二種免許がなくても応募でき、安全講習を受けた後、タクシー会社の車両を借りたり、自家用車を使ったりしてサービスを提供します。

今回、皆生タクシーでは米子市、日吉津村それに境港市の一部を含む「米子交通圏」でサービスを行い、当面は、3人の一般ドライバーが金曜日と土曜日の午後4時から深夜まで、米子市内を中心に運行するということです。

ライドシェアを体験した赤澤大臣は―。

赤澤亮正 経済再生担当相
「大変乗り心地も良く帰ってきました。例えば買い物環境とかね、あるいは役場とか病院に行く足の確保とか、人口が減ってる地域でしっかり交通空白地域を解消してほしい。その本当に大きな力に、この日本版ライドシェアはなるだろうというふうに期待をしてます」

ライドシェア運転手 原田淑恵さん
「(応募したのは)全く今までと 違う業種なので新しい世界を見てみたいといいますか、夜ですとお酒を飲まれたお客さんですとか、ちょっとドキドキしながらになるかと思いますけど。大臣も安全のことをおっしゃいましたので、身を引き締めて頑張りたいと思います」

人口減少に伴い地域交通の担い手不足が加速する鳥取県。ライドシェアの仕組みが課題解決につながることが期待されます。

最終更新日:2025年1月6日 18:47
    日本海テレビのニュース
    24時間ライブ配信中
    日テレNEWS24 24時間ライブ配信中
    logo

    24時間ライブ配信中