「自然って怖いんだな…」記録的な大雪で村を飲み込んだ“山津波”から80年 小学生に教訓伝える 青森県鯵ヶ沢町
鰺ヶ沢町で起きた大雪と大雨による「山津波」から80年が経ちました。
地元の小学生たちが現場を訪れ教訓を学びました。
西海小学校の児童が訪れたのは赤石川沿いにある大然集落の跡地です。
記録的な大雪となった1945年、巨大な山津波「雪泥流」が発生しました。
大然集落と佐内集落で家屋20戸が流され村の8割にあたる88人が犠牲となりました。
★鯵ヶ沢町教育委員会 中田書矢学芸員
「家がちょうどこの辺り この辺りはもともと村のあった場所です」
80年前の3月22日の深夜、川の水をためこんだ雪が大雨で崩れ土砂とともに村を飲み込みました。
高台にある大山祇神社には当時17人が避難しました。
狭い部屋の中で凍える夜を明かしたといいます。
近くには犠牲になった人たちを追悼する石碑がまつられています。
当時の記録と生存した人たちの思いが刻まれています。
★西海小学校の児童
「自然って怖いんだなと思った」
「はじめて知ってびっくりしました」
「災害に備えて準備をしておきます」
★鯵ヶ沢町教育委員会 中田書矢学芸員
「過去こういった災害があったということをまず知ってもらって、今後伝えていくこと記憶をつなげていくことができればと思っています」
あれから80年、記録的な大雪となった県内。
雪泥流の恐ろしさを知り教訓を伝えていくことが求められています。