八戸前沖初の試験養殖スタート カキの種苗3000個沖出し 「八戸カキのブランド化に期待」 青森県
八戸前沖で初めてとなる海面でのカキの試験養殖です。
漁業者が種苗と呼ばれるカキの稚貝3000個を沖合に運び養殖を始めました。
始まったのはカキの種苗を海面で育てる「沖出し」の作業です。
きょう午前八戸市の市川漁協と八戸みなと漁協の漁業者たちが穏やかな港のなかで5日間海水に慣らした3000個の種苗を養殖バスケットごと船に上げて沖合およそ1キロの海域に運びました。
八戸前沖で行われるカキの海面養殖はことし初めて試験的に取り組みます。
深さ9メートルと13メートルの地点にそれぞれ50個分の種苗が入った養殖バスケット合わせて60個を浮かべます。
沖出し作業は順調に進み午前中のうちに完了しました。
今後はシケなどの悪天候が養殖施設に影響がないか注意を払いながら月に1回程度生育状況を確認していくということです。
★八戸市水産事務所 茨島隆 所長
「今回のカキ養殖については海面での養殖が難しいと言われてきたところではありますがひじょうに大きな一歩だと考えております 八戸のカキとしてブランド化が進んでいけばいいなと思っています」
八戸前沖で始まった試験養殖のカキは1年から1年半先の出荷をめざします。