身につけよう!けがの応急処置 身の回りにあるものを使って簡単にできる応急処置の方法
県の「あおもり防災ウィーク」に合わせて今週は全員防災士のRABアナウンサーが総力をあげて防災についてお伝えします。5回目のきょうはけがなどの応急処置の方法を紹介します。
★猪股南アナウンサー
「災害時にケガをした場合救助を要請してもすぐに救急隊が到着できなかったり医療物資が不足したりすることが考えられますそこで身の回りのものを使った応急手当の方法をご紹介します」
十和田消防署の救急救命士のみなさんに身の回りにあるものを使って簡単にできる応急処置の方法を教えていただきました。
まずは軽度の切り傷を止血する方法です。使用するのは厚手のタオルと手袋やビニール袋です。
★猪股南アナウンサー
「この止血法の注意点は何でしょうか?」
★十和田消防署 救急救命士 杉沢貴史さん
「血液に直接触れないことです血液に触れることで感染の恐れがありますので手袋やビニール袋で自分を防いでから止血してください」
圧迫止血法のやり方です。
★十和田消防署 救急救命士杉沢貴史さん
「こちらに傷口があるとしてタオルを傷口の上にのせますそして出血が止まるまで真上からしっかりと押さえつけてください」
「なお出血量が多い場合は力強く押さえることで止血の効果がしっかりありますので強く押さえてください」
★猪股アナウンサー「腕の位置はどうしたらいいですか?」
★十和田消防署 救急救命士 杉沢貴史さん
「腕の位置は心臓より高い位置にして止血を続けてください」
ポイントは傷口にタオルをあてて真上からしっかり押さえること。傷口を心臓より高くすると出血量をおさえられます。
続いては骨折の固定法です。
★猪股南アナウンサー
「骨折が疑われる場合はどうしたらいいですか?」
★十和田消防署 救急救命士 桑原秀夫さん
「骨折が疑われる場合一番大切なのことは患部を固定することです」
固定に使うものはこちら!どれも家庭にあるものです。骨折が疑われる部分に段ボールや雑誌などをあてしっかりと結びます。
★十和田消防署 救急救命士 桑原秀夫さん
「固定する際の注意点は折れた箇所の両側の関節をしっかり固定していただく」
また足の骨折が疑われる場合は「傘」を添え木にするとしっかりと固定できます。骨折の応急手当は折れた骨が動かないように患部をはさむように広くしっかり固定することが大切ですので複数人で行いましょう。
★猪股南アナウンサー
「災害時はもちろんですが日常生活でもいざという時に役立つものですから覚えておくと安心ですね」
★上十三消防指令センター 関修二 管理員
「災害時特に大規模災害の時には119番がつながりにくくなることがありますその際に住民のみなさんには身近にあるもので応急処置をしていただき救急車の到着を待っていただければと思います」
災害時はけが人が増えて病院ですぐに手当を受けられないことも考えられますので自分たちで応急処置できるように知識を身につけておくことが大切です。