今治市の山火事4日目 建物に被害拡大し7494人に避難指示 交通機関にも影響

愛媛県今治市での山火事は発生から4日目を迎えました。建物の被害も出る中、けさも空と陸から懸命の消火作業が続けられていますが、鎮圧のメドはたっていません。
この火事は23日の午後4時ごろ、今治市長沢地区の山林から出火したものです。
今治市のまとめによりますと、きのう午後11時半現在およそ306ヘクタールの山林が焼失しました。平成以降、県内で最大の林野火災となっています。
また建物にも被害が拡大し住宅6棟、倉庫2棟が全焼しました。
きょうも県や自衛隊のヘリ10機をはじめ、地元の消防団に加えて広島・香川の緊急消防援助隊も駆けつけて800人以上の体制で消火活動にあたっていますが依然延焼中です。鎮圧のめどは立っていません。
今治市と西条市であわせて3848世帯7494人に避難指示が発令されています。
また四国電力送配電は延焼が拡大した場合、今治市全域で停電する可能性があるとして早めの備えなどを呼びかけています。
交通機関にも影響が出ています。
今治小松自動車道は東予丹原ICから今治湯ノ浦ICの間が上下線ともに通行止め。
JRは特急が伊予西条から松山間で運転を見合わせています。
普通列車は壬生川から伊予北条の間で運転を見合わせています。