【映像公開】旭川空襲の様子 「鮮明に工場が映っている」空襲経験者の脳裏に焼き付く戦闘機 北海道
戦時中の映像などを収集している大分県宇佐市の団体が先週、新たに解析した映像を報道関係者に公開しました。
なかには終戦間近、北海道旭川市内のパルプ工場が空襲を受ける映像も残されていました。
1945年7月15日、旭川市の上空でアメリカの戦闘機が撮影した映像です。
空母「ヨークタウン」所属の戦闘機が5インチロケット弾を発射し、パルプ工場に命中。
人的な被害はなかったものの、設備が被害を受けたとされています。
映像を公開したのは、アメリカ軍が撮影した映像資料を入手・解析し、戦争の悲惨さを後世に伝えようと活動する大分県の「豊の国宇佐市塾」です。
先週、新たに12点の映像が報道関係者に公開されました。
(上田貞夫さん)「鮮明に工場が映っていますね」
あの日、旭川の自宅で空襲を経験した上田貞夫さん88歳です。
上空を飛行する戦闘機がいまも脳裏に焼き付いているといいます。
(上田貞夫さん)「慌てて防空壕に入った。その後、防空壕から出て飛行機を見ていまして、飛行機のなかのアメリカの操縦している人の姿が見えるような、そのくらい低空で飛行機は飛んでいました。身近な戦争を忘れることなく次の時代に伝えていって、絶対に戦争を起こさない、平和な時代が来ることを望んでいる」
戦争を繰り返さないためにー
80年前の記録が戦禍の悲惨さを伝え続けています。