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あわや事故 函館線で輸送指令の承認なく線路上で除雪 宗谷線でも確認怠り… JR北海道

2025年3月1日 12:33
あわや事故 函館線で輸送指令の承認なく線路上で除雪 宗谷線でも確認怠り… JR北海道

JR北海道の函館線鷲ノ巣信号場構内で2024年12月、列車の運行を管理する輸送指令の承認を得ないまま作業員が線路の除雪作業を行っていたことがわかりました。

宗谷線でも駅の承認を得ないで除雪作業を行った事案が発生していて、JR北海道は運輸局に報告し、「再発防止に努める」としています。

JR北海道によりますと八雲町の函館線鷲ノ巣信号場構内で2024年12月18日、作業員3人と見張り員1人で除雪作業を行うため、見張り員が列車の運行を管理する輸送指令に連絡をとり、承認を得ようとしました。

輸送指令は、貨物列車が当初の予定よりも遅い午前6時すぎに除雪現場を通過するため、信号場を管轄する八雲駅に作業ができる時間帯を確認するよう伝えたと言います。

しかし見張り員は午前6時ごろまで作業ができると判断し、輸送指令の承認を得ないまま列車が通過する恐れのある線路上で除雪作業を行いました。

JR北海道では、見張り員は事前に輸送指令に対して作業に入る旨を伝えるルールになっていますが、その手順が守られておらず、貨物列車が予定よりも早く通過していれば事故につながる恐れもありました。

また、JR宗谷線では1月10日、南稚内駅から兜沼駅にかけて除雪車両を走らせる際、南稚内駅のJR社員が、この区間の運行を管理する名寄駅の承認を得ないまま、作業を行っていたことがわかりました。

この区間は単線で、除雪車両を走らせる際は他の列車が進入しないように線路を閉鎖しなければいけないルールになっています。

しかし作業を行う南稚内駅のJR社員は、除雪車両の運用が不慣れだったことから、名寄駅への確認を怠ったということです。

この日は雪のため、旅客列車が運休していて事故は起きませんでした。

JR北海道は2月25日に、2つの事案について北海道運輸局に報告し、原因究明と再発防止に努めるよう指導を受けたということです。

最終更新日:2025年3月1日 12:33
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