観光客のお目当て・スルメイカ どうした年々減る水揚げ量 初水揚げは昨年比20%の“深刻”
不漁が続いている道南のスルメイカ漁が解禁されました。
函館では2024年6月5日朝に初水揚げされましたが、2023年に比べ大幅に少なく寂しいスタートとなりました。
イキのいい新鮮なスルメイカ。
スルメイカ漁が解禁となり5日朝、漁を終えた漁船が函館の港にもどってきました。
期待の膨らむ初水揚げですが、ことしはー
(漁師)「ダメだなと思って覚悟して行ったんだけど、それでも油代だけはとってきた。厳しいね」
(漁師)「20匹です。もう休みです。商売になりません」
船の生け簀を見せてもらうと、とれたスルメイカは数えられる程度・・・
5日朝の水揚げ量はおよそ200キロで、去年の6分の1程度にとどまりました。
函館から出漁した11隻のイカ釣り漁船のうち、3隻は水揚げがまったくなかったということです。
水揚げされたばかりのスルメイカはさっそく観光名所・函館朝市にー
イカ釣りが体験でき、釣ったイカをその場で捌いて刺身にしてもらえます。
透き通った身が新鮮な証!
とれたばかりの初物のお味はー
(岩手県から来た人)「おいしい。イカ釣りで函館に旅行に来て、きのうはなかったからきょうまた来た。うれしかったです。よかったね」
観光客に大人気のスルメイカ。
しかし年々、水揚げ量が落ち込んでいることに店側も不安を募らせます。
(元祖活いか釣堀 小野寺透さん)「イカがないとなにもできなくなってしまう。それは寂しい。旅行に来てくれた意味がなくなってしまうので、なんとかとれてほしい」
初競りではご祝儀相場もあって、去年の2倍以上の1キロ8000円で取引されました。
(函館魚市場 美ノ谷貴宏取締役)「函館は新鮮なイカを食べに観光客が集まるところなので、イカの水揚げに期待はしている。だからこのあと水揚げ量が増えることに期待するしかない」
函館観光で人気の味覚「スルメイカ」。
年々不漁が深刻化していますが、ことしはさらに厳しい船出となりました。