「衣類ゴミ」削減へ 新潟大学の学生がアイデア提案 ゴミ排出量が課題の加茂市 《新潟》
使わなくなった洋服などの「衣類ゴミ」を減らそうと大学生が加茂市の担当者にアイデアを提案しました。地域の課題解決に一役買う大学生の取り組みとは。
18日、加茂市役所に集まったのは新潟大学の学生たち。「衣類ゴミの削減」に向けたアイデアの発表会です。
〈新潟大学教育学部 水澤佑理さん〉
「どれくらいの量でどんな種類の古着が集まるのかを実験しました」
約2万4000人が暮らす加茂市。市の課題のひとつが「ゴミの多さ」です。加茂市の令和4年度のゴミ排出量は1万トンあまり。1人あたり1138グラムで、全国平均に比べると、200グラム以上多くなっています。
(リポート)
「こちらには色とりどりの衣類などが30点ほど並んでいます。これらは全て市民などから回収されたリユース品です」
家庭ゴミを減らそうと、市は、新潟大学の学生などと連携。捨てる予定だった古着を回収するなどゴミ削減に向け取り組んできました。
〈新潟大学人文学部 長沼和花さん〉
「小学校の家庭科の時間に衣服をリメイクして雑巾やタブレット入れなどの学校用品をつくる」
学生は今回、保育施設に古着を寄付することやリユースショップと連携し海外へ出庫するなど12のアイデアを提案。地元の企業などとも意見交換しました。
〈障害者就労支援事業者〉
「古着を回収して譲渡・販売する場所を作ってその販売益を障害をもった方の工賃・費用にする」
〈ゴミ清掃センターの職員〉
「1キロでも私の職場の清掃センターに戻ってきてほしくないと思っています」
〈新潟大学教育学部 池田和さん〉
「『ゴミ削減したい』【取り組みを行ってみたい』という気持ちを大事にして、できないと思わずに『やってみよう』という気持ちを持って取り組んでいけたら」
加茂市は来年度も学生と連携して活動をおこなっていくということです。