「スマートロック」の導入進む 鍵を取り出す手間や紛失リスクがなくなるメリットも 大分
皆さんは普段、自宅の鍵をどのように開けていますか?
いま、スマートフォンなどでドアの鍵を開け閉めできる「スマートロック」の物件が増えています。
その使い方や魅力について取材しました。
九州で最大の管理戸数を誇る不動産会社の別大興産です。
こちらでは5月末からスマートロックの開発・販売などを行う東京の企業「ビットキー」と連携して管理する物件でスマートロックの導入を進めています。
設置が完了した実際の物件を訪ねてみました。
◆TOS児玉直輝記者
「大分市にあるこちらの物件ではこのようにスマートフォンでカギを開けることができる」
このように設置されたスマートロックに鍵穴は見当たりません。
使い方は専用のアプリをダウンロードしたスマートフォンで開けるか閉めるかを選ぶだけです。
このほかに、あらかじめ設定したパスコードなどで開けることも可能でスマートフォンの充電が切れてしまっても安心です。
こうしたシステムの導入が進む背景には実はさまざまなメリットがあるそうです。
まず入居者にとってはそもそも鍵が必要ないので紛失するリスクがない上、カバンなどから取り出す手間を省けます。
続いて物件のオーナーにとっては入居者が変わる際にスマートロックの設定を変更するだけでよく、鍵の交換工事がいりません。
さらに管理会社にとっても鍵紛失への対応が減るため業務の負担軽減に繋がるということです。
◆別大興産 賃貸営業部澤井航大さん
「スマートキーに対してはお客様にもオーナー様にも弊社の方にも『三方良し』ということになっている。他社様でもキーレスという物件は広がってきていると思うので当社でもそうした対応ができれば」
今後、別大興産はオーナーと相談しながら順次導入を進めていく方針です。
実はこうしたスマートロックは市販されている商品もあり、自宅にある鍵を手軽に「スマートロック化」することも可能です。
大分県大分市の家電量販店においてあるこちらの商品。
取付工事などは不要で、作業はドアの内側についている金具を覆うように両面テープで張り付けるだけです。
スマートフォンや付属の専用タグなどで開け閉めできます。
店によりますとスマートロックに関する問い合わせは徐々に増えているそうです。
◆エディオン 大分本店岩本博志さん
「スマートフォンと連動して快適に暮らしたいというところが非常に多い問い合わせになっている。スマート家電というような位置づけで認知も上がってくると思う」
部屋を探すときには、日当たりなど気になる所はいろいろありますが、スマートロックが物件選びのキーポイントの一つになる日も遠くはなさそうです。