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「もっと勉強して1人でも行動できるように…」台風19号災害から5年 被災地の長野市長沼地区 児童がつなぐ防災への意識

2024年10月11日 19:56
「もっと勉強して1人でも行動できるように…」台風19号災害から5年 被災地の長野市長沼地区 児童がつなぐ防災への意識

県内に甚大な被害をもたらした台風19号災害からあす12日で5年です。千曲川の堤防が決壊し、濁流にのまれた長野市長沼地区では地元の児童が災害について学んだことを発表しました。

児童や地域住民が黙とうを捧げた長野市の長沼小学校。

5年前の10月13日、長沼地区で千曲川の堤防が決壊。2人が犠牲となり、住宅およそ900棟が浸水被害に遭いました。この日をきっかけに、長沼小学校では毎年10月13日を「長沼防災の日」として定め、地域の防災に目を向けた取り組みを行っています。実際に地域で聞き取った当時の状況などをまとめ、発表しました。1、2年生は浸水の高さを伝える洪水位を調査。

1・2年生
「私たちよりもすごく高くて、この中にいたらみんなおぼれちゃうなと思いました」
「もっと勉強して、1人でも行動できるようになりたいです」

実際に児童から聞き取りを受けた地元の妙笑寺の笹井妙音さんも発表を聞き入りました。

妙笑寺 住職の妻 笹井妙音さん
「これから防災学習をつなげてほしいなという思いと、そういう子どもたちが安心できる長沼をこれからはつくっていただきたい」

児童はというと…。

5年生
「こういうことがまた起こったらどう行動すればいいとかを考えていきたい」

来年度は地域の住民と避難訓練などを計画しているということです。

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