そんな…バナナ!豊丘村で南国フルーツを栽培「人にあげるのが楽しみで」【長野】
豊丘村にある「道の駅南信州とよおかマルシェ」。地元産の季節の野菜や果物が並ぶ直売所コーナーに一際目を引く緑色の果物が、まだ青々としたバナナの房です。
豊丘村民は「びっくりしました。まさかバナナが育っていると思わない。食べてみたいです」
実は村内で栽培されたバナナ。重さは30キロほどで約110本の実がなっています。 買い物客はみな珍しそうに眺めています。
松川町から「豊丘村は暖かいと言えどもそこまで暖かいところではないので、すごいなと思いました」
このバナナを育てているのが村内にあるセラミック加工・製造会社会長の下山忠司さんです。栽培しているのは会社の敷地の一角にあるビニールハウスです。そこには17本のバナナの木が。
下山さん「観葉植物が好きでバナナちょっとやってみたいなと思って」
仕事で40回ほど訪れていたというベトナムでよく目にした“バナナ栽培”に興味を持った下山さん。7~8年前、兵庫県の取引先から譲り受けた苗で育て始めました。
趣味で育てていると言いますが夏は毎日、冬は3日おきに水をやり、温度管理や肥料を試行錯誤しながら、去年は約700本を収穫。バナナは通年で収穫ができるといいます。
下山さん「花が咲いてから(収穫まで)100日間、冬は半年ぐらいかかります。人にあげるのが楽しみで」
栄養のあるバナナを食べて元気になってほしいと従業員や取引先に配りました。
従業員は「甘くなっているのでおいしくいただいております」
下山さんのバナナ栽培を知った「とよおかマルシェ」からの依頼を受け、今回の展示が実現。
“食べてみたい”との客の声も多いという豊丘村産のバナナ。とよおかマルシェでは2週間ほどでバナナが熟したあとジェラートに加工して販売したいとしています。