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蔵王の樹氷を形作る「アオモリトドマツ」の枯れ木を無許可で伐採 山形大学の教員

2024年12月3日 18:09
蔵王の樹氷を形作る「アオモリトドマツ」の枯れ木を無許可で伐採 山形大学の教員

山形大学の学術研究院に所属する教員がことし10月、蔵王の樹氷を形作る木「アオモリトドマツ」の枯れ木56本を森林管理署の許可を得ずに伐採していたことがわかりました。

山形大学によりますと、この教員はことし10月、研究目的で蔵王ロープウェイ「地蔵山頂駅」付近の国有林で、樹氷を形作る「アオモリトドマツ」の枯れ木あわせて56本を森林管理署の許可を得ずに伐採していたということです。
国有林で伐採を行う際は事前に山形森林管理署の許可が必要で、教員は1度申請書を提出したところ内容に不備があるとして再提出を求められていましたが、提出せずに許可を得ないまま伐採したということです。
11月下旬に森林管理署の職員から指摘があり、事態が発覚しました。山形大学では教員の処分を検討しているとしています。
今回の事態を受け、山形大学の玉手英利学長は「関係の皆さまに多大なご迷惑をおかけしたことを深くおわび申し上げます」などとコメントしています。
一方、山形森林管理署の添谷稔署長は「本数が多かったことと社会的に影響のある場所だったのでもう少し丁寧に説明した上で必要な許可を得てほしかった」と話しています。また、蔵王温泉観光協会の岡崎善七会長は「本当にびっくりしている。しっかりと許可を取ってほしかった」などとしています。
山形森林管理署は、樹氷の鑑賞スポットとなっている「地蔵山頂駅」周辺で56本もの「アオモリトドマツ」が伐採されたことで、樹氷の景観にも少なからず影響が出る可能性もあるとしています。

最終更新日:2024年12月3日 20:35
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