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鶴岡市の多層民家で冬の風物詩の「いぶり出し」 煙でかやぶき屋根に潜む害虫退治

2024年1月18日 17:23
鶴岡市の多層民家で冬の風物詩の「いぶり出し」 煙でかやぶき屋根に潜む害虫退治

国の重要文化財に指定されている山形県鶴岡市の多層民家でいま、いろり火の煙で建物を害虫から守る冬の風物詩「いぶり出し」が行われています。

いぶり出しが行われているのは鶴岡市の致道博物館にある江戸時代後期に建てられた国指定重要文化財「旧渋谷家住宅」です。
いぶり出しはいろりにくべた薪から上がる煙を室内に充満させて多層民家のかやぶき屋根に潜む害虫を退治する冬の風物詩です。18日は、午前9時から女性2人がいろりを囲み、火が絶えないよう薪をくべて煙を起こしていました。
もくもくと絶え間なく上がる煙は害虫を退治するだけでなく室内の縄や梁を丈夫にし多層民家を守る効果もあるとされています。

火をくべる女性「くべているのは竹とサクラの木とか園内でとれる木。いぶり出しは私たちがここ4、5年受け継いでいますがその前からずっと受け継いで誰かがやっています」

作業の様子は来観者も見学でき、熱心に写真を撮る人の姿もありました。

写真撮る来観者「古民家特有のもの。被写体がすごくいい」

いぶり出しは3月中旬まで、毎週木曜日と日曜日の午前9時から午後3時の間で行われます。

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